高校受験(東京都)のみなさま、来月の三者面談は「可能性」を前提とした相談です!

 間近にせまった高校受験のお話ですが、今日お伝えする内容は、それが直接お役に立つのは、東京都の方に対してであります。他の道府県のみなさまは、ご当地の入試の仕組みが、東京都と近いものである場合は、なにがしかお役に立てるかと存じます。ご参考になる場合は、つづけてお読みいただければ幸甚に存じます。

 さて、東京都内で3学期制を採っている中学校の生徒・保護者の方々は、11月4日以降、学校で「三者面談」が予定されていることと思います。その前提が、「推薦」または「併願優遇」を希望する場合、とされているケースも、多いのではないでしょうか。

 ここで担任の先生に「相談」する内容は、私立高校の「推薦(単願」)」もしくは「併願優遇」について、12月中旬から始まる「中学校から私立高校へ」の「相談」を希望する、その内容についてなのです。

 従って、私立高校への「推薦」「併願優遇」を希望しないご家庭(私立・国立高校の一般入試だけを考える場合、あるいは私立一般入試が第一志望、都立が「併願」であるケース、さらには都立・国立一本の場合など)には、さして必要のないものであるかも知れません。そのため最近では、面談自体が「希望制」である例も、ままあるようです。

 ところで、この中学校での三者面談においても、さまざまなケースが想定されます。一番安心なのは、1学期の評定が志望校(単願推薦、併願優遇問わず)の基準を満たしていて、その後も順調に成績が伸びている生徒です。この場合、「よほどのことがない限り」、推薦にせよ併願優遇にせよ、中学校→私立高校の相談はうまく整いますから、お子さんはまず期末テストの勉強に、集中すれば良いと言えます。

 が、そのようにうまく運ぶ受験生ばかりではありません。1学期の評定や、2学期の中間テストの結果では、成績上まだまだ厳しい位置に置かれている受験生の方が、比率としては多いだろうと考えられます。

 この時、「1学期の成績」(または模試の成績)が足りないから、と言って、弱気になってはいけません。東京都の推薦・併願優遇に関して言えば、多くの高校が、データが間に合うぎりぎりのタイミングまで、待って下さる場合が多いです。また、中学校の先生方も、11月段階での「見通し」を示されることはあっても、期末テストで頑張って、各科の評定(高校への相談は、3科・5科・9科での評定~高校ごとの基準によります)が上がりさえすれば、労を惜しむことはないはずです。

 つまり、中3受験生のみなさんにはまだ、期末テスト(3学期制の場合/2学期制なら後期の中間テストがあります)というチャンスが残されており、最終的にはそこで、私立高校の推薦・併願優遇も、さらには都立高校の合格ライン=志望校選びもほぼ確定するわけですから、11月の「三者面談」に際して、「今までの成績」で自ら判断してしまうことはありません。あらゆる機会がこのあとの頑張り次第であり、「伸びた結果」を待ってくれている私立高校もたくさんあるのだということを、知っていただきたいと思います。すなわち、11月の中学校の「三者面談」では、「2学期の成績が上がればこの高校を受けたい」ということを、強く学校側に訴えるチャンスなのであります。どうぞここでは、遠慮しないで下さい。

 残すところ3か月、あるいは4か月弱の高校受験が、みなさまの望む結果となりますよう、お祈り致します。

※本欄「言問だより」は、創刊時(平成15年)から教育情報紙としてひろく読者のみなさまとのコミュニケーションを図る媒体でありますから、塾としての「言問学舎」ではなく、「言問だより」編集部として、ご意見・ご相談をお待ち致しております。受験iに関するご相談も、どうぞお気軽にお寄せ下さい。

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