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終戦記念日(終戦の日)
「原爆忌」について解説をしましたので、「終戦記念日」についても、お話ししておきたいと思います。
昭和20年(1945年)8月15日に、日本が戦争に敗れたことを国民に告げる昭和天皇のラジオ放送がありました。玉音放送(ぎょくおんほうそう)と言います。一般の国民は、この放送で初めて、「日本が敗れた」ことを知らされました。この前日の14日に、ポツダム宣言を受け入れることの最終決断が、御前会議(ごぜんかいぎ)でなされています。
ただ、この玉音放送の内容を録音したレコードは(当時はすべてSPレコードに録音)、戦争継続派の手で奪取が図られるなど、当時の政府・軍部全体が了解した上で、玉音放送が流されたのでないことは、知っておく必要があります。和平派に対する継戦派の、戦争続行のための実力行使は、その直前まで続いたのです。その際、命がけでこのレコードを守った人々の話が、伝えられています。
堪ふることいまは暑のみや終戦日 及川 貞 角川文庫版 『新版俳句歳時記』秋の部より引用
そして、公式の「降伏調印式は」、9月2日に、東京湾の米海軍戦艦「ミズーリ」艦上で行なわれました。これより昭和27年の「サンフランシスコ平和条約」発効まで、日本はGHQ(連合国軍総司令布施)の占領下に置かれることとなりました。