俳句の「季語」は、必ず「歳時記」で確認しましょう。

8月に入っての2日間、青い空、まぶしい陽射しとは、縁がありませんでした。のみならず、先月末には尋常でない降雨に襲われた地域も多く、ここ数年の気候の変わり方は、もはやそれが「常態」であって、そこに合わせて身を処すべく、考えを改めなければならないように思われます。

 わたくしは歌人であり、俳句は専門外のためあまり乱暴なことは言いかねますが、台風を意味する「野分(のわき)」という古語の手ざわりも、5月、6月から台風の来るのが当たり前となってしまうと、いくぶん変わって来るのだろうか、などと、考えてしまいます。もちろん「野分」は、秋の季語です。

 俳句の季語をまとめてあるのが、「歳時記」です。俳句を詠むときはもちろんですが、テストに際し、またレポートを書くときなども、「季語」に関しては自分の思い込みで決めつけず、必ず歳時記(もしくは辞書)で確認するようにしましょう。現代のわれわれの感覚では絶対「夏だ」と思っていて、実は季語としては秋である、というものが、ずいぶんあります。代表的なのは、七夕、天の川、八月というところでしょうか。

  「国語教室 古典」のページでお伝えした「旧暦の月の異名」をよく理解していれば、納得できることですが、そのことを全く知らないと、「八月」などはとくに、腑に落ちないでしょうね。この「八月=秋」と同じく、「原爆忌」「終戦記念日」も、秋の季語となっています。

 また、季節は違いますが、「雪解け」が冬ではなく春であるなど、ちょっと考えてみればわかるはずのことでも、「雪」などの単語だけについつられてしまい、冬と間違ってしまうこともあります。このようにあらかじめ決められている「季語」というもの、しっかり調べてかからないと、思わぬ間違いをしてしまうものです。

 ですから、「季語」は必ず、「歳時記」で調べてから使うよう、注意しましょう!

(C) kokugoryoku.com